大乗寺は、天平17年(745年)に開かれた高野山真言宗のお寺です。円山応挙や一門の画家たちの襖絵などがあるため「応挙寺」ともいわれます。

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◆円山応挙について◆

円山応挙(1733-1795)は始め石田幽汀に学び、その後自然の写生に専念したり、西欧の遠近法等の手法を学び、彼独自の新しい画風としての写生画を完成しました。 その写生画はあらゆる階層の人々に支持されて、ついに画壇の第一人者となり、円山派の祖として仰がれています。 応挙が京都で苦学をしていたところ、当時大乗寺の住職であった密蔵上人が才能を見込んで学資を援助したことが縁で、客殿の建築のときに、恩返しとして一門の弟子と共に大乗寺の障壁画を描きました。 梅花狗子図にみられる、どこから眺めてもこちらを向いているように見える「八方にらみ」といったトリック的描法や、200年以上前に描かれたとは思えない郭子儀図の鮮やかな色彩とモダンな造形感覚には驚きを隠せません。

詳細は「円山派デジタルミュージアム」をご覧ください。




■応挙の性格■
朝廷の御用絵師にもなれる実力を持ちながらも、あえてそれをせずに厳しく自らの写実表現を磨いた。その実直な性格を、彼と親交があった与謝蕪村が「筆灌ぐ 応挙が鉢に 氷かな」と表現している。

■応挙の描法■
応挙は単に目に映るものを写実するだけでなく、透視遠近法・陰影法・大小遠近法・鮮明度差遠近法・明度差遠近法といった技法を巧みに操り、絵の中に様々な仕掛けを盛り込んだ作品を多く残している。

■付立筆(つけたてふで)■
応挙が考案した筆で、穂先が長く、弾力のある毛を芯にしたもの。
作者の意図通りの、細く息の長い線を描ける革命的な筆。
「円山筆」ともいわれ、今日でも京都で売られている。

■四条派■
円山応挙の弟子の一人であった、呉春が創始。当時呉春が京都の四条上ルに住んでいたことからこの名がついた。円山派にくらべ酒落気があるとされる。
正岡子規は「呉春はしゃれたり。応挙は真面目なり。余は応挙の真面目なるを愛す。」といったといわれる。

■平民芸術■
ア-ネスト・フェノロサはその著者の中で、狩野派・淋派を貴族的支配階層のものとみなし、対照的に円山派・四条派を平民芸術とした。

■アーネスト・フェノロサ■
(1853-1908) 日本美術を多く収集し、アメリカに日本文化を紹介したことで知られる。明治初期、東大教授。アメリカ帰国後、ボストン美術館の初代日本美術部長になる。近年、ボストン美術館の膨大な日本美術コレクションの確認作業が進められている。円山派の作品が対象になった2000年の夏、新たな発見がなされ注目を集めている。

■岡倉天心■(1862-1913)
明治時代の美術教育家で、日本美術院の創始者。
フェノロサに大きな影響を受け、1905年にはボストン美術館の日本美術部長に就任した。

■眼鏡絵■
江戸時代、長崎を通じて輸入された覗機械(のぞきからくり)に使用される絵のこと。18世紀オランダ銅板画の画法によるもので、西洋の写実的な透視遠近法・陰影法を用い、応挙は16、17歳ころから京都の玩具商で眼鏡絵を描いていた。

■応挙の幽霊■
日本で馴染み深い足のない幽霊は、円山応挙がはじめて描いたとされている。
障子越しに病弱であった妻の影姿を見て、足のない幽霊を思い立ったという。

■佐々木丞平(1941- )■
京都大学名誉教授。
正子夫人(日本画家、描法解析研究)とともに円山応挙の研究を進め、1997年国華賞、1999年日本学士院賞を受賞。2000年フンボルト賞(ドイツ)受賞。2000年夏にはボストン美術館の円山派の資料解析に当たる。

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